あなたたちはきっと,
青い空にこだまする太鼓の響きを,いつまでも聴いていたい。連日行っている運動会への練習を眺めながら,そんな気持ちになってしまします。そのかかとに,そのつま先に大成功への決意を感じます。
あなたたちはきっと,目の覚めるような白い旋風を巻き起こすでしょう。
あなたたちはきっと,誰の心にも届く熱い波をつくり出すでしょう。
朝日に照らされた会場の静けさは,これから始まる熱闘のプロローグ。その間隙を縫って,エーデルワイスが聞こえてきます。
ムムムっ!?こんな場所にこんなお友達が隠れていました。図書館はハロウィンフェスタ!
図書館に入るとすぐに,自分たちで本の貸し借りを始めました。「お願いします」「はい,ありがとう」その両手に包まれて,その眼差しに見守られて,きっと本は自分の居場所を決めるんでしょう。
学級の帰りの会では,お友達がお友達を褒める「ほめほめタイム」なるものが。実にいい顔してます!だれかの良いところに目を向ける行為は,実に幸せな行為であることを,この数分で学ぶんです。
だれが褒められるのかな?だれに褒められるんだろう。期待感,あなたたちからにじみ出てるよね。大丈夫,ぼくはもう,とっくに君たちを褒めている。
ほらね!それにしましても,実に驚きました。ある時間になったら席を立ち,椅子を入れ,教室に戻る。些細なことですが,普段の担任の先生の温かい指導を感じました。あなたたちはきっと,愛されている。
校庭の真ん中に陽だまりがひとつ。「何度間違えてもいい。知っているよ,あなたはできる」ポンとたたかれた右肩に,ずっともてなかった「勇気」ひとつ。「ぼく,運動会,がんばれるかも」
この希望しかない世界を,あなたたちはきっと,全身で受けとめることになるでしょう。