小学生であるこの時を
体育館では6年生。友達の一挙手一投足に歓声があがります。
ゴール型ゲームの授業だったんですね。卒業式まで実に数日。小学生であるこの時間が永遠に続けばいいのに。そんな一瞬一瞬です。
6年生が記念に植えたどんぐりの木も,久々の温かい風に葉を揺らしています。
体育館では6年生。友達の一挙手一投足に歓声があがります。
ゴール型ゲームの授業だったんですね。卒業式まで実に数日。小学生であるこの時間が永遠に続けばいいのに。そんな一瞬一瞬です。
6年生が記念に植えたどんぐりの木も,久々の温かい風に葉を揺らしています。
学校正門近く,用具倉庫近くの掲示板。卒業式のための,まだ作りかけの掲示板。何気なく,ただ何気なくぼくは掲示板を見ていたんですね。
ぐいっと近づいてみると,桜のよさ,桜は八重桜なんだなあってことが見えてくるんです。そのうえこれを折り,切り,広げ,そして貼ったであろう在校生の想いが。「卒業式をいいものにしたい」そんな想いが。見えてくるんです。
もっと言えば,鉈折山(なたおれやま)。ぼくは掲示板をじっと見ていて,見えないものを見たつもりになって満足していましたが,こうやって鉈折山は365日,宮浦の子たちを見てくれてるんです。
卒業式をいいものにしたい。その想いはみんな一緒のようです。一生懸命にプランターを運びます。すでに足下にはシート。
どうやって並べようか。見映えを考えつつ,先生の指示に耳を傾けつつ。
こちらはパイプ椅子を運びます。一つでも結構重いわけですが,2個。流石です。
しっかりと右と左を見ています。バランスよく並べようとするその姿。バランス力,感じますね。
どんどんできていきます。でも,妥協はしません。この後,先生たちだけでも集まりました。まだ妥協できません。卒業式がもうすぐという現実と向き合うだけです。そっと見る鉈折山のような心境に達したいとは思いますが。