だれかの光となるでしょう
本気のスタート!傘の花が咲いています。そう,雨の中のスタートでした。
選手代表として「これまでの練習を生かします」堂々の宣言。
準備運動もばっちりです。1mm以下の雨が降ったりやんだりでしたが,気合十分。いち,に,さん。そう数えつつも,視線の向こう側にはゴールをイメージしています。
どんな子も緊張します。こういったことの一つ一つが思い出へとなっております。ムネノコドウを聴き,自分に向き合います。「大丈夫だよ?頑張れるよね?」
自分のペースで。とは言え,「大会」とつくと否が応にも気持ちがはやります。
一斉にスタート。本気の走りへシフトチェンジしていきます。
走り出しました。楽しんで走る姿に,日常の練習の成果が表れています。
成長した自分を感じながら,しっかりと前を見据えて走ります。
おうちの方の想い。先生方の想い。友達の想い。その背中に感じてくれたかな?
最初からハイペースで飛ばします。
実に速い。短距離ではないんですよね。持久走大会なんです。でも,可能性があるんだったら,その一点だけを見つめて走ればいい。
子どもたちはそうやっていよいよ自分との闘いに入っていきます。ぼくら大人はもう,応援するしかない。こうやって,写真を撮るしかないんです。頑張れの声援を送るしかないんです。
われも人。かれも人。自分同士がぶつかり合います。
そんな同じ空気を感じ,同じ闘いを感じる者同士がライバルであり,やがて親友となっていきます。
ぼく,こんなことができたんだ―。きみも,そんなに頑張れるんだ―。
ゴールはすぐそこです。
すぐ,そこなのに。この数十メートルの苦しいこと。
大声援-。
自分の体を投げるように。ふわりとゴールへ。
たくさん走って,たくさん応援できました。
その背中に受けた声援は,きっとだれかの心を暖める言葉となるでしょう。だれかの光となるでしょう。雨の中,雨を感じさせない走りを見せてくれた,応援をしてくれた,全ての子どもたち。そして御家庭の皆様方に心から感謝申し上げます。