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2022年7月 6日 (水)

へいわのお話

 7月6日(水),全校朝会で一湊にお住まいの兵頭昌明(ひょうどう まさはる)さんを講師に迎え,「へいわのお話」と題して,平和教育講演会を行いました。
 兵頭さんのお話は,「みなさんの通っているこの宮浦小学校は,何という地域にありますか。そう,平和町ですね。なぜ,平和町というのか,知っていますか。」そんな問いから始まりました。
 第二次世界大戦末期になると,沖縄から九州へ戦闘機が飛び交う中,通り道となった屋久島が機銃掃射され,その跡が今も一湊の測候所跡や宮之浦の家屋などに残っていること。戦争で肉親をなくした人も多く,兵頭さんにもおじさんになるまで生きられなかったおじさんがいたこと。戦後,お母さんと西鹿児島駅でおにぎりを食べようとしたら,戦争孤児の子供たちにあっという間におにぎりを取られてしまい,ひもじい思いをしている子供たちがたくさんいたこと。近所のお兄ちゃんの手首がなかったが,それは,川で拾った金属を不発弾とは知らずに石で叩いて爆発させてしまったせいだったこと。空襲を思い出すので花火の音を怖がって布団をかぶっていたお母さんのこと。当時の学芸会では,平和をテーマにした劇をするなど,平和が一番の願いであったこと。そんな当時の生々しいひとつひとつのお話を子供たちは真剣に聞き入っていました。
 最後に,兵頭さんの子供たちへのメッセージがありました。「みなさんは,平和の願いが込められた平和町にある学校に毎日通っていることを忘れないでほしい。」「お友だちとけんかをすることもあるだろう。戦争をする国と同じで,けんか(戦争)になる前によく話し合ってほしい。相手のことをわかろうとしてほしい。」「本当のこと,大切なことに気付くために,一生懸命勉強してほしい。」
 平和な屋久島をつくる担い手として子供たちの心に,兵頭さんのメッセージが残るとうれしいです。

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