学びの芽
子どもたちの視線の先には、膝の高さまで育ったミニトマトの苗。じっと見つめながら、それぞれの「気づき」をタブレットに入力していました。それにしても、斬新なタブレットの置き方!!気を付けて!!
まずは手で触れてみる――すると、思ったよりもぎざぎざ。葉先は少しとがっていて、「あ、こんな形だったんだ」と新しい発見。目で見るだけじゃわからないことが、指先から伝わってきます。
葉にそっと定規を当てて、じっくり長さを測る。「◯センチだ!」と声が上がるたび、教室で学んだ“長さ”が畑で息を吹き返します。実感をともなった学びが、風にそよぐトマトの葉と一緒に、心に残っていきます。
分かったことや気づいたことは、丁寧にタブレットに記録。文字を打つ指先に、観察した感触や発見の興奮が宿ります。学びが思い出と共に積み重なり、子どもたちの中にしっかりと根を張っていきます。
葉に触れ、定規を当て、タブレットに記録するその姿には、「学ぶっておもしろい」があふれています。知るよろこびと、感じる楽しさ。その積み重ねが、今日も一つ、新しい学びの芽を育ててくれました。